自閉症の娘を切り絵作家へ導いた母の愛情と信念。子供を信じ続ける力

2024年10月29日火曜日

気になる

子供の成長を愛情をもって信じる親の姿が娘を支える。そして娘が、めざましく成長して行きます。

「自分の子どもが自閉症と診断されたら…」、多くの親が抱く不安。

将来への悩みが尽きない中、それでも娘を信じ続けた母親がいました。この物語は、親としての愛情と信念がどんな力を持つのかを教えてくれます。


幼い頃の診断とその後の日々

2歳のときに「自閉症」と診断された娘。

「自閉症」とは、言葉の発達やコミュニケーションに困難を抱える発達障害です。

しかし、視覚的な記憶力が強いなど、特有の素晴らしい面も持ち合わせています。

例えば、一度行った場所を正確に覚えていることなど、周囲の人とは違う記憶力や感覚を持っています。

自閉症とは

幼い子供に発生する発達障害で、
  • 言葉の遅れ
  • 喋らない
  • 言葉による指示が理解できない
  • 言葉の意図 (いと) を読み取り、イメージを持つのが苦手

これが自閉症の特徴です。

記憶力が強い、特に視覚的な記憶力が特に強いですね。でも普通の子とは違う良い面の特徴もあります。

  • 一度行った事のある遊び場所が近づくと声を出して喜ぶ
  • 予防注射をした病院が近づくと大泣きする
  • 一緒にちらかしたおもちゃを片づけると元の場所に正確に片付ける
  • 周囲からは多動に見える じっと出来ない
  • 見たものが全て気になるので動線が伸びてしまう

でも記憶力が優れているので、自分の体験した記憶だけで周りの世界を学ぶ事が出来ますが、記憶通り物事が運ぶと穏やかです。

反面、思い通りにいかないと、いとも簡単にパニックになる事があります。


母親が見つめた、困難な日々

娘は特に多動性が強く、夜もなかなか眠れない日が続きました。

母親は疲れ果て、娘がどうしてこうなったのかと涙を流すことも。しかし、彼女は気づきます。娘と共に歩むこの日々そのものが、実はかけがえのないものだと。

多動性(HDSL)とは

  • じっとしている事が苦手
  • 貧乏ゆすりや手足をソワソワと動かしたりします。落ち着きが無く、動き回っている状態を言います。

奇跡の成長。切り絵作家としての道

お母さんは娘に寄り添い、懸命に見守り、祈り続けます。そして、少しずつですが娘は確かな成長を見せていきます。

娘が奇跡的な成長を遂げる

お母さんは娘が少しづつ成長して行くことに気が付きます。

  • 自分で食事が出来た事
  • 字が書けた事
  • 学校に行った
  • 無事に帰ってきてくれた

普通の子なら誰でも出来る事ですが、娘がやっとその普通の事が出来る様になって行きます。嬉しいでしょうね。

お母さんは、その都度、感動し感謝します。

こうして母の願いが叶い、娘は奇跡的な成長を遂げていきます。

自分で食事ができるようになり、学校に通い、そしていつしか「切り絵」という自己表現の道を見つけたのです。

そこから彼女の成長は目覚ましいものでした。母親の支えもあり、彼女はついにアメリカ・ニューヨークで個展を開くまでになります。


自閉症も捨てたものではない

「自閉症もまんざら捨てたものではない」

お母さんの一言です。

これほど多くの試練を乗り越えた母の言葉は、まさに重みが違います。

お母さんは、ここまで言い切れるほど自信を持ちました。

どれほど、計り知れない苦労と娘を思う願いがあった事でしょうか。

満面に笑みをたたえたお母さんの姿は、誰よりも心の宝をつかんだ自信に満ちた表情でした。


自閉症と共に生きる親子は多い

近年、自閉症の子を持つ家庭は少なくありません。

実家の近くのお宅では泣き叫ぶ声が聞こえ、ガラスが割れる音がよく聞こえました。

障子はいつも破れています。そのお宅はいつの間にか引っ越していなくなりましたが、気になりましたね。

私の家の近くにも、時おり大きな声で叫ぶ子声や、他の子と違う行動を見せる子がいます。彼を支える親御さんの姿には同情しますが、諦めず寄り添う姿にいつも感心させられます。

叫ぶ声は凄い時もありますが、思い通りに行かなくていらだつのでしょうね。それでも以前別なお宅で見たように障子がボロボロ。と、言う様に暴れる訳ではありません。

そんな事をしたらお母さんが悲しむ。

それが分かっているようです。


子どもを信じる。一歩一歩の成長が大切

人生は旅に似ているといいます。

「要領よく生きる人は『足の速い旅人のような物』」

人より先に目的地に着ける代わりに、途中にある肝心なものを見落とす恐れがある・・・と

物理学者でもあり、随筆家の寺田寅彦が語っています。

人の生き方は旅に似ていますね。

一歩一歩、困難や試練を乗り越えた人は、途中で素晴らしい景色を目にしたり、道端に咲く可憐 (かれん) な花を見る事が出来ます。

足の速い旅人は前しか見てません。

周りに素晴らしい事があっても気が付かづ、通り過ぎてしまいます。

現実は大変ですが、子供の成長の姿は様々ですね。たとえ自閉症と診断されても子供はそれなりに成長して行きます。

我が子は必ず成長すると信じて今を大事に生きて行きましょう。


今現在、目に見えない成長は無くても必ずその子なりの成長をしていきます。我が子を信じて、そして子を思う自分の行動を信じるお母さん、お父さん。

子供は愛情をもって接していけば、必ず成長します。

諦めないで下さい。どんな子でも親の心は感じています。

この記事は実話です。お伝えする事で多くのお父さん、お母さんに勇気と希望を届けられたらと思います。
イメージです。
イラストacさんから頂きました。有難うございます。

冒頭に述べましたが、

娘は切り絵作家として成長し、アメリカのニューヨークで展示会を開きました。


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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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