リキは何故何度も名前が変わったのか。原因は浅はかだったが、面倒見た甲斐があって健康優良児に育つ。
お早うございます。
車に酔う習慣をつけてしまいましたが、何とか治してあげようと休日に何処かに行く時は必ず車に載せましたね。
窓際に乗せて誰かが横に座る。初めのうちは外をキョロキョロ見て喜んでいます。でも、ある程度の距離を乗るとそわそわし始めます。
人間と同じで落ち着きが無くなります。
これは危ないと感じで車を駐車出来る場所を探して止めます。もう外に出たくて動き回りますが、ドアを開けると一目散に飛び降ります。
飛び降りると言うのは、この頃載っていた車が日産の「テラノ」で、購入した当初は輸出専門の車で車高が高いです。
なので犬にしてみれば飛び降りるという表現になります。やっています
当のリキは端っこでゲーゲーやっていますが、見るも哀れです。
それでも、そろそろ良いなと思って呼ぶと戻ってきますから哀れなものですね。車には乗りたく無いけど皆とは一緒にいたい。
そんな感じに見えます。
苦労の甲斐があり、1時間位の山道でも酔わなくなりました。それでご近所さん達とのキャンプ位ですと一緒に行けるようになりました。
家族だけでのキャンプですと山形とか岩手とかかなり遠出となります。その時は親戚に預けてお留守番です。
まず1時間以上になると無理でしたね。
なので家族が好きな海辺には1回しか行けませんでした。泳げる海までは1時間以上かかりますが一度大変な目に合いましたから、それからは一匹でお留守番です。
日帰りですからね。帰ると狂ったように吠えて、すがってきます。ご近所にはかなりご迷惑をかけた様です。
リキは初めは違う名前でした
最初は甚左衛門。
なんでこんな名前にしたのかと言うと、友達の犬が権兵衛でしたので、私も面白いと思い似た様な名をつけたのですが、後で考え直しました。
何故かと言うとこの犬は首輪抜けの天才でした。
リキの写真はこれだけ |
私は今どきのペットを飼う人と違って犬は庭で飼うものだという固定観念がありましたし、あの頃は他の家でも殆ど庭で飼っていましたね。
朝、散歩をさせようと思って庭に回ると待っているのは鎖が付いた首輪だけ。
慌てて外に出て「じんざえもーん」「じんざえもーん」と名前を呼びますが、見つかりません。
普段は名前を呼ぶと、すぐに駆け寄ってきます。結構頭は悪くないようです。多分・・・。
甚左衛門と散歩をするコースに広い野原があります。そこでよく散歩ひも(今はリードと言いますね)を外して自由に遊ばせます。
他の犬が後で野原に来ても、名前を呼べば戻ってきますが。でも大型犬がいると猛然と走り出して向かっていくので気が気ではありませんでした。
強い、相手の犬はたいがい怯みます。でも強く名前を呼ぶと途中で戻ってきます。他の大型犬も放されているともう大変です。
ご存じの様に熊と戦う犬です。もし怪我でもさせたらと気が気ではありません。
近所の人に教えてもらう
近所の人に、あそこの陰で隠れていますよと、よく笑いながら教えてもらいました。
成る程、いました。悪いことをしたと思っている様なしぐさをしますが。
でも何故、近所の人が笑っていたのか、何となく意味ありげな雰囲気でした。家に帰ってかみさんに言うと「名前がねー」とかえってきました。
私も度々なので、名前を呼ぶ時は何となく気恥ずかしい思いは確かにありましたね。
名前を変更
それで、違う名前にしました。2回目の名前は忘れました。
しばらくしてリキと命名しましたが呼びやすくなりましたね。
でも、リキにとっては迷惑だったと思いますよ。
でも気になるのは、たぶん私たちが寝ている頃から逃げ出しているので、方々に子供がいるのではと・・。
この辺が飼い主と違うところで手が早い。
うちの犬は筋肉もりもり
飼った時から近所の肉屋で牛肉の骨を買ってきて、煮込んでから冷まして通常のエサの他に与えていたので筋肉もりもりです・・・ちょっと大げさ。
成犬になってからは妻が散歩させると、言う事を聞かず、好きな方へ歩き出すので引きずり回されます。
近所の人に「どちらが散歩させているか分からないね」とよく言われたそうです。
娘も引きずり回される
1年位してから別の地に新築したので引っ越しですが、今度の庭も広いのでリキはやはり庭で飼いました。
娘が少し大きくなった頃、珍しく散歩をすると目を覆いたくなるような状態になり、引きずりまわされます。
どうしようもなくなり紐を放してしまうんですね。
リキはどこかに走り去ってしまいます。それで、まあ他の犬に怪我でもさせてはと懸命に探します。
やっと捕まえて家に帰った頃はクタクタですね。
バーベキューは匂いで分かるらしい
子供が縁で多くの家族と親しくなり、よく持ち回りでバーベキュウをしました。今はBBQと言うらしいですね。
リキも連れて行きますが、焼き肉を冷まして与えるとパクパク食べます。
他の人が酔っぱらうと肉などの食べ物を地面に落しますね。それを片づけるのはリキの役目でした。
連れて行かないとワンワンないて五月蠅いこと、気になって飲めません。本当はワンワンと可愛い吠え方ではありません。
リキは匂いやかみさんたちの笑い声で、又肉を食べてるな。と、分かるんでしょうね。
「連れてくればいいのに」とみんなが言います。行くとふてくされているのが分かりますね、犬は表情が豊かですから。
その後、近所の仲間は犬を飼うが
リキを見ていたせいで中型犬以上は飼うのが大変と認識した様です。
バーベキューやキャンプをした人達は、その後殆どの人が犬を飼い始めます。
しかし、全て抱っこして歩く様な小型犬です。どちらかと言うとミニチュア犬ですね。リキを見ているので犬は可愛いと思った様です。
でも、中型犬を飼うのは大変だとも認識した様ですね。
リキは特別かもしれませんが。
ごめん、リキ。
色々な事がありましたが、ついにリキも寿命が尽きる時を迎えました。
段々に痩せていき前から見ると煎餅のような体になりました。庭では目が届かず、まずいと思い玄関エントランスに住居を移しました。
広く、雨もかからないし、何よりも目が届くし、リキもさみしくないと思ったからです。
それに近所の子供たちも声をかけてくれます。そでも、んな体になっても散歩はしたいみたいで、私が近づくと「行こう」と目が訴えています。
でも、ものの30メートル位で立ち止まってしまいますね。よろよろと歩く姿は見るに堪えません。
抱いて帰るしかありませんね。
軽くなったなと感じます。
近所の子供たちも心配そうに見ていましたね。
ある日、職場に妻から電話がかかり「リキが死んだ」と連絡が入りました。来るべき時が来てしまいました。
帰ると、近所の中学生のお兄ちゃんが「リキ死んだね」と寄ってきました。妹たちも悲しそうな顔をしています。
リキは人気者だったから・・・。
毛布にくるんで初めて家に入れてやることに。
台風とかの日は玄関に移したことはありましたが、座敷には初めてです。
仏間に置き、首輪等と好きなエサを添えてやりました。翌日、火葬されペットの共同墓地に葬られました。
子犬の時に引き取ってから、元気に18年は優に生きました。
これでリキの話はお終いです。たまに夢に出て来る様ですが、何しろ夢なのではっきり覚えていません。
後書き
リキの事を書いてきました。
まるで昨日の事のように思い出されます。楽しかったですね。リキは本当に面白い犬でした。
知らない人は怖がります。
吠え方が可愛くないですからね。
野太い声で夜泣きしたりしましたね。
まるで狼みたいでした。
番犬にするはずが当てが外れましたね。
一見さんにでも尾を振ってじゃれ付く駄犬にしてしまいました。
でも可愛かったです。
懐かしいですね。また会いたい。
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