トラが眠る様に目を閉じた。去勢された時は情けない顔だった。

2024年10月24日木曜日

懐かしいペット達

16歳は猫にとっては寿命なのかな。無断外出が好きで至る所で可愛がられていた様ですが、女の子が好きな猫でした。

お早うございます。

8畳間の仏壇の脇に木造りの戸棚があります。娘が小学校に入る時に親戚の家具デザイナーが組み立て式の勉強机をプレゼントしてくれました。

チョット使いずらいらしく、成人すると固唾けてしまいました。捨てるのも何だしな、と思っていると、ある日仏壇の両脇に置いてありました。

仏壇は家具調なので、結構良い感じです。

その上に、綺麗な袋に包まれた骨壺があり、中には飼い猫の「トラ」の遺骨が入っています。


もう何年前になるかな、初めて飼った猫が他界しました。

正確に言えば2匹目です。

1匹目は生まれて間もない赤ちゃんで、1日後に死にました。下の記事にそのニャンちゃんの事が少し載っています。宜しければお読みください。

20年位前かな、トラが我が家の家族になったのは。

ペット祭場で遺体はやいてもらいましたが、家族は誰もペット斎場に収めようとは言いません。今でも家族なんです。

ペットとの生活は楽しいですね。でも、いつかは別れの時が来ます。長年飼っていたペットが旅立ちました。


トラが死んだのは16歳の夏。珍しく少し晴れている

妻が頭を撫でている。

じゃらして遊んでいるのかと思ったが全然動かない。慌てて胸を撫でて、心臓の辺りを押してみたが反応なし。

呼吸をしていない。10分前には元気だったのに。妻がだらんとしている舌を口の中に優しく押し込んでいた。

半開きの目も撫でる様にして閉じてやった。


トラがいる様な錯覚

玄関を出る時つい振り向きます。トラが逃げるんではと・・・。

玄関のドアを開けると、いつもニャーンと鳴いて玄関マットに座っているトラがいない。

死んでから2週間経つのに・・・。

今日も知り合いの人から「トラちゃんへ」と花を頂いた。

幸せなトラ・・・。


ちょっと前に突然他界した飼い猫の事が頭をよぎる

私の家の飼い猫の話をしたいと思います。

いつも通りのしぐさで今日もうちの猫が傍にすり寄ってきました。足に体を摺り寄せてナデナデを要求している。

濡れている鼻を私の足にこすりつけている。撫でていると飽きたのか両手で私の手を挟み付けて振り払う仕草をした。

何時もだと気まぐれな猫は少し爪をたてる。

急いで振り払うと傷をつけられるが今日は妙にやさしい。いつもの窓際の定位置で寝る準備をしている。


家の中からトラを呼ぶ声が・・・いつもと違う

私は庭で小さい畑を作り、旬の野菜を育てている。

記録的な長雨でトマトが酷い状態になっています。ちょっと様子を見に庭に出た。案の定、色が悪いし、結構虫の穴が開いているのが多い。

ちょっとがっかりな今年の夏である。

かみさんが大事にしている植物の葉に揚羽蝶の幼虫がたくさんいて、葉を食い荒らしているのを見つけ駆除している時でした。

家の中から妻の声がしました。

何にかなと思い、戻ると妻がソファーにしゃがみこんでいる。

傍に娘もいる。妻の両手の上でトラが横たわっていた。

抱っこしているのは小学生の息子
トラの写真はこれだけ

これがトラです。

抱っこしているのは貰って来た息子で、この時はまだ小学生でした。


ついに家猫にはなれなかった

当たり前の事でしょうが猫も家の中よりは外が良いのです。

家にこもって、外に出ない方が異常ですね。

でも、飼い主としては家の中にいて欲しい。外は車が走っているので危険ですよね、3日に一度くらいは車に轢かれた猫を見ます。

捨て猫もいれば首輪をした飼い猫もです。

それに、草むらに入って行くのが好きなのでダニとかのお土産をつけて帰ってきます。


外から帰って来ると浴室から人間とトラの叫び声がする

トラは2時間位すると戻ってきますが、その後が大変です。

足は勿論、体中が汚れています。本人は綺麗なつもりでしょうが飼っている人間はそうはいきませんね。

先ほど言ったダニの事もありますから洗わない訳にはいきません。

猫は水が苦手らしく犬みたいに喜びません。

「何をするんじゃ」そんな感じで抵抗しますね。

浴室でかみさんの大声とトラの叫び声が響きます。

出て来ると流石に濡れネズミで痩せ細った情けない格好です。そこをタオルで拭くのですが又もや「ギャー、ギャー」五月蠅い事。

そんな事が思い出されますね。

冬以外の天気の良い日はサンルームに入れておきます。夏場は危ないので入れませんが、サンルームの窓から私を見ています。

「出してくれー」

そんな感じですが、五月蠅いので開けると直ぐ寄ってきて自分の体を舐めています。あのザラザラした舌で水分を拭き取っているのでしょうか。

それも懐かしいですね。


猫は大した距離は移動しないけど、先々で名前が違う。

何回目かに脱走した時には向かいの女の子に「トラちゃん」と呼ばれている。

ちゃっかりしたもので頭を撫でられてなついている。

でも私が呼んでも戻ってこない。どこかの家では違う名前で呼ばれているのかも。


食事を済ませて晩酌を楽しむ。その頃合いを見計らって玄関ドアを開けるとトラが座ってこちらを見ている。

ニャーンと泣きながら入ってくるが、まるで「なぜドアを早く開けないんだよ」て言っているようです。

勝手なもんだ。


脱走してもトラはトイレは必ず家の中の指定の場所。

「お腹がへるか、トイレを催すと帰ってくるんだよ」と妻が笑いながらよく言っていた。

トラは去勢することになりました。

妻が動物病院に連れて行ったようです。オスは盛りが付くと家の中が臭くなると誰かに聞いたようです。

帰ってからその話を聞いた時、なんか変な気持ちがしました。何となく元気のないトラが毛布の上に座って私を見ています。

「俺、男でなくなった」

そんな感じでした。


トラはもういない

でも、もうトラはこの世にはいません。

トラは市のペット葬祭場で火葬にした。

娘が可愛い骨袋をプレゼントしてくれました。

近所の方から頂いた花と好きな餌の缶詰めに囲まれて・・・。 

幸せなトラ9月1日永眠。


「懐かしいペット達」に関する記事をまとめています。よろしければどうぞ。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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