満月を見て思う。人間が飼い猫に家族と認められる日が来た。

2024年11月12日火曜日

茶タロウ

こんな夜中に中秋の名月を見るなんて初めての経験。猫は夜中に行動するから見慣れているかもしれない。

障子を開けていたので月が出ると明るいものですね。

雲に隠れても明るいのは神秘的なものです。クレーターも寝ぼけた目でもはっきり見えます。俳人なら一句浮かぶところでしょうが、その素養はありません。

そう言えば、昨日の民放のアナウンサーが中秋の名月の事を言っていました。曇りで良く無いとか言っていた様な。

視線を感じて横を見ると茶タロウがこちらを見ています。

猫とはいえ、傍に誰かが寝ていると気持ちが落ち着くものです。

寂しさを紛らすために、本棚から小説やコミックを読んでいますが最近は「親子鷹」です。丁度、海軍伝習所に下っ端役人として赴任しているところです。

親父さんの小吉とは違い勝麟太郎は女子に手が早いですね。しかも面食いらしく長崎一の美女とお付き合いです。

そんなところを読みながら眠くなってしまいましたが、まさか月明りで目が醒めるとは思いもしませんでした。


最近、茶タロウは一緒に寝たがる

以前からたまには布団の真ん中で寝ている時がありました。邪魔なんで端に寄せますが、最近は自分が空いているところに足を伸ばすようにしています。

茶タロウは少しするといなくなります。

何しろ自分を嫌いな人はいないと思っているのか、好きなところで寝ています。

でも暑いのに何故人の傍に来たがるのでしょうね。

やはり寂しいのかな。

そのくせ、ここの家が良いのか玄関を開けても散歩に出て行きません。これだけ外が嫌いな猫も珍しいです。

今は無き先住猫は公然と玄関から出て行きましたからね。戻ってからの浴室は洗われるのを嫌がる先住猫=トラの声で騒がしくなっていました。

最近は何故か私の部屋で先に布団で寝ている時があります。元々余り猫は好きな方では無いのですが寄ってこられると拒む理由は無いですね。

それにこの頃は私が起きても、以前の様に起きようとはしません。

寝た姿勢のままです。

寝たい茶タロウ
眠いニャーン

眩しいのか前足で目隠ししています。

もう完全に無防備ですね。


茶タロウは野良猫の子供

再三書いてきましたが茶タロウの境遇は野良猫の親子でした。優しいお婆さんに拾われて面倒を見て貰えるようになりました。

その頃の記事です。お読み下さると励みになります。


そんな訳で我が家の一員となりました。

掛布団を畳んだ専用の寝床がお気に入り

私は自他共に認める寝相の悪い男です。先住猫も茶タロウも何度か蹴ってしまった事が有る様です。
「ニャー」という悲鳴で目を覚ます事がたまにありました。
それでも好きなところで寝ればいいさ、と余り気にしていませんでした。

でも、最近私は何となく寂しがり屋になった様です。
夏なのでタオルケットの掛布団があります。
自分の布団の隣に、タオルケットの掛布団を折りたたんで茶タロウ専用の布団にしました。
茶タロウが来ると、その布団を軽く叩き
「ここで寝んね」と撫でながら毎回茶タロウに言いました。
何のことか分からずに、こちらを見ていました。続けていると分かるんですね。その布団に上がって来て、臭いを嗅いだりして様子を見ています。
そして手足を伸ばして仰向けになり、くつろいだ感じでこちらを見ています。

その頃から朝になっても寝ている事が多くなりました。

熟睡する茶タロウ
安心してぐっすり

見て下さい。この寝顔を。

布団でお尻をこするのには困る

一つだけ困る事があります。
それはお尻がむず痒いのか、出し切れない○○があるのか分かりませんが、両後ろ足を上げて両前足で前に進みながら布団にお尻を擦りつけて前進する事があります。
見た目には滑稽ですが困りますね。
お尻が痒いか何かが残っているのでしょう。
布団はその際の良い道具になります。
今のところ被害は無いので助かっていますが、起きてから必ず出窓の障子を開けて布団の日光浴をさせています。

強い口調で
「駄目、茶タロウ」
と言っても前の様に逃げません。
ただ可愛い顔をして、頭を少し傾けてこちらを見ています。
その顔が実に可愛い。

家族に
「茶タロウがお尻をこすっている」
と言うと
テイッシュを持った名目上の飼い主と茶タロウの追いかけっこが始まります。

茶タロウは私を安心できる存在と認めた様だ

もう家に来てから何年にもなります。
茶タロウはオスのせいか女性が好きですね。特に若い子が。
男は警戒すべき存在だと思っている様です。

それが少しづつ変化してきました。
私の事を
  • サンルームの入り口を開けてくれる人間
  • 誰もいない時は、せがめば得あさをくれる人間
  • 戻したりすると綺麗にしてくれる人間
  • たまに刺身をくれる人間
と思っていたはずです。
それが最近は
安心して傍で寝ていられる人間
に変わった様です。

後書き

夜中に月明りで目が醒めました。暑いので窓を少し開けて寝ていたせいです。少し入って来る風は心地いいものです。
傍ら(かたわら)で、安心して寝ている茶タロウを見て色々考えてしまいました。
最初は怖がられていましたが、今では頼りになる家族だと認めたようです。
今日も私の部屋の自分の布団に座って待っているのかな。


「茶タロウ」に関する記事をまとめています。よろしければどうぞ。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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