赤木圭一郎の歌と、忘れられない遠い日々の記憶

2024年10月28日月曜日

気になる

遠い日を思い出す赤木圭一郎の唄

赤木圭一郎の歌声が流れると、ふと遠い日の記憶が蘇ります。

かつて若かったあの頃の思い出、そして仲間たち。あの頃を一緒に過ごした仲間たちは今も元気でいるでしょうか?

「♫一人で歩く道の険しさ♬」という歌詞を聞くと、まるで彼と共に歩んできた長い旅路を振り返っているような気がします。

笑顔が良いですね。
このLPは50年位前に買ったものです。

当時、私が転勤することになったとき、庭で飼っていたアヒルを仲間が預かってくれたことも思い出のひとつです。


テレビで出会った俳優、赤木圭一郎

YouTubeで懐かしい俳優の顔に目が止まりました。

日活の赤木圭一郎さんです。

彼の映画を映画館で見ることはありませんでしたが、テレビで初めてその姿に出会いました。

当時、大人になったばかりで、東映や日活の映画がテレビで放送されていた良き時代です。


同じ時期に裕次郎さんや旭さんの映画も放送されていましたが、雑誌での情報をちらりと見かける程度で、当時の私の頭にはもっぱら吉永小百合さんが占めていました(笑)。

中学、高校時代の甘酸っぱい思い出です。


「トニー」に惹かれた青春の日々

赤木圭一郎、通称「トニー」。

彼のことを本格的に好きになったのは、彼が亡くなってからです。東京・麻布出身だったトニーは、撮影中にゴーカートで事故を起こし、若くしてこの世を去りました。

初めてそのニュースを聞いたときは、どこかで「格好良い死に方をしたんだな」と憧れのような気持ちを抱いたのを覚えています。

トニーの死からしばらく経った後、テレビで彼の遺作や特集が放送されるようになりました。

働くようになって初めて彼のレコードを買い、彼の歌を聞くたびにますます彼に惹かれるようになりましたね。

このレコードは良く残っていたね。

上の画像は赤木圭一郎が亡くなってから購入したレコードのものです。今日久し振りに探しましたが、ありましたね。

何度も転勤等で引っ越したのですが東京にも持って行きました。おかげで他のレコードよりもジャケットが傷んでいます。

これですと自分のものですから著作権の問題は出て来ませんよね。

なにしろ50年以上も前に買ったものです。

無骨でシンプルな映画が多かったですが、それがかえって特別な魅力に思えたものです。


忘れられない、彼の歌詞を写植機で印字した日

広告業界で働く中で、当時の私は写真植字という仕事に関わっていました。

ある日、仕事の最中にふとトニーの歌を印画紙の余ったところに印字してみたんです。

暗室から出て暫くすると、同僚の女性が「あの歌の印画紙、もらってもいい?」と言ってきました。

その時印字したのは、赤木圭一郎の「旅路」という歌。歌詞の一部を見つめながら、どこか胸が熱くなる思いでした。

旅路

ひとりで歩む

道の淋しさ

長いいのちの旅路を

君とともにたどろう

青い 青い 青いあの月見れば

あつい あつい あつい泪あふれる


こゝろに秘める

恋の切なさ

君の幸せ祈れば

なぜか心ためらう

赤く 赤く 赤く燃え立つ思い

深く 深く 深く胸につゝんで


恋ゆえ悩む

夜の苦しさ

永遠に変わらぬこころを

今宵君に告げよう

赤く 赤く 赤く燃え立つ思い

深く 深く 深く月に誓って


今でも、この歌詞を口ずさむたびに胸が熱くなります。

私にとって、赤木圭一郎の歌とその存在は、青春の記憶と共にいつまでも色褪せない大切なものです。


子供時代の映画館の記憶

私の家から歩いてすぐのところには、日活や東映の映画館がありました。

当時、映画を見に行きたくて仕方なかったですが、学校の校則が今より厳しく、一人で映画館に行くと間違いなく補導されてしまうような時代です。

ベンハーや北京の55日、アラビアのロレンスといった名作の看板が街を彩っていたのを今でも覚えています。

少年の私は、それらを眺めながらいつか映画の世界に触れられる日を夢見ていました。


東京転勤と預かってもらったアヒル

その後、東京に転勤することが決まった私に、小さな困りごとが発生しました。

仙台七夕の日に一番町で買ったアヒルのひよこを、誰かに預けなければならなかったのです。悩んだ末、かつて印画紙の歌詞をもらってくれた同僚がアヒルを預かってくれることになり、本当にありがたかったのを覚えています。

今では夢のような話ですが、ふとした瞬間に思い出が蘇るのは年齢を重ねたせいかもしれません。

アヒルの事を思い出すと、赤木圭一郎の事が甦ってきますが、正に甦るトニーですね。

思い出の詰まったこの曲が流れるたび、遠いあの時代に引き戻される気がします。

その時のアヒルの事を記事にしています。宜しければお読み下さい。

赤木圭一郎さんのお墓にはお線香が絶えないと以前聞いていましたが今でもそうなんでしょうね。


「気になる」に関する記事をまとめています。よろしければどうぞ。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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